平和と安定の年代の始まりとされた「令和元年」の終わりにとんでもない事件が明るみに出たり、発生した。
パチンコだけでも問題が多いのに、巨大な資本を投入する統合型リゾート(IR、カジノ)推進で財政の健全化を目指そうという議論が始まった時、汚職事件が起こるだろうと予測した。
案の定、チャイナマネーに目を奪われたか、IR法案の国会通過に尽力した秋元司衆議院議員が、収賄の容疑で逮捕され、他に5議員が資金提供を受けた疑いが浮上している。もともと言動の怪しい元大臣も含まれていて、もっと大物の名もちらつく。東京地検特捜部の腕の見せどころだろう。
日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告が、年末のせわしないすきに、国外逃亡していたことにはびっくりした。
こちらは、検察の反対を押し切って保釈した裁判所の大失態だ。庶民には目をむくような保釈保証金15億円を捨てて、22億円もの経費をかけて、レバノンに逃げた。逃げないと保証した弁護士がバカみたい。
多国籍で「守銭奴」と言われた彼をもてはやした日本人も多いが、誰かが責任を負うのだろうか?「法治国家」とは名ばかりの国に成り下がっている。
(北)