元日に尾鷲市古江町で「浜の祷(とう)」を取材した。「ぎっちょ」として親しまれている行事を含む伝統行事。今年で最後ということで、例年より多くの人が儀式を見守った。
新型コロナウイルス感染症への不安が大きかった時期に一時中断。2023年に再開したばかり。4年間実施したが、地域の人口減少と高齢化による担い手不足という荒波に飲み込まれた。
紀北町の島勝浦地区でかつて10月に行われていた嶋勝神社秋季例大祭、通称「カマス祭」。呼び物だった「三番叟」は平成25年を最後に行われなくなっている。尾鷲市九鬼町のニラクラでの炭ずもうも、コロナ禍をきっかけになくなってしまった。
一方で今年は、豊作や無病息災を祈念する紀北町船津の永泉寺の正月行事「よその餅」が6年ぶりに行われた。昭和30年代に一度廃れたが平成15年に復活した行事。
いろいろなものが文書や言い伝えだけでなく映像で残せる時代。その映像を見て、将来、新たな担い手が現れて行事が再興されることを期待したい。
(M)
