長い距離を歩く取材、というのがたまにある。例えば、休日の尾鷲神社へは大抵歩いて向かう。駐車場が少なく邪魔するのも悪いから、というのは言い訳で、狭い路地が入り組んだ町並みは風情があり、ブラブラと歩くと、未だにちょっと観光気分に浸れる。ある意味、移住者の特権なのだろうか。
紀北町の町民駅伝も歩く取材の一つ。役場近くでのスタートを撮影した後、そのまま紀北中学校まで移動してタスキをつなぐ瞬間を狙い、その後は役場に戻ってゴールを撮る。駅伝のコースと比べればかなりショートカットにはなるが、健脚ぞろいのランナーには敵わず、トップ集団のゴールを見損ねることになる。
衆院選解散総選挙の余波を受けて3週間ほど延期したこともあり、春の陽気の中での大会となった。移動中に新長島橋から見る赤羽川が雄大で、麗らかな陽光によく映える。
河津桜は今が見頃か。梅が咲き、ソメイヨシノの花は開き、山は新緑の輝きを増していく。自然の生命が脈動するような春はもうすぐ、そこに来ている。
(R)
