記者や営業をしながら新聞の印刷を担当し始めて、もう5年以上になる。この時期の印刷工場は冷え込む。インクはなかなか落ちず、シャツを何枚だめにしたか覚えていない。冷水の手洗いでは爪に汚れが残り、夜風呂に入りながら爪の奥まで磨くのがくせになった。
昼からの取材も、脱稿に合わせて会社へ戻らなければならず、盛り上がる現場から一足早く去ることも珍しくない。なんだか、子どものころみんなで遊ぶ中、一人習い事で帰る時の心境を思い返す。なぜうちだけ、なんで僕だけ、そう思ったことがないと言えば嘘になる。
物価高騰で印刷の紙やインクは値上がりし続け、まちの人口は減って市場も縮小していく。業種に限らず苦しい中、まちをなんとかしたいという意志を持った人に会った。
地域のすばらしいことを広げ、課題を指摘し、よいまちとなる一助となる。石にかじりついてでも今の仕事は続けていく価値があると信じるところである。願うことは、末永いご愛顧をお願いいたします。
(R)
