今年の元日特別号でとりあげた伊勢路レモン農園の氏原さんを見知ったのは、だいぶ前になる。といっても、話したことはほぼなく、地元ホテルのコンシェルジュ時代から勉強会や講演会の参加者としてよく見かけていて、燈籠祭などのイベントの裏方、一次産業の手伝いとしても姿を見かけることが多かった。
よく知らないが、地域活性化に熱心だからおそらく地元愛にあふれていて、話を聞く限り思慮深い人物であろう、と一方的に好感を持っていたが、取材する機会も話しかけるきっかけもない。農家に転身してのグリーン・マイヤーレモンの初出荷は、私としては数年越し、満を持しての取材だった。
今回の氏原さんに限らず、実は取材してみたい、記事で取り上げてみたい人は結構いる。縁の下の力持ち的な存在はなかなか光が当たらないが、そんな人こそ評価を受ける社会でなくてはならない。この地域には、まだ知らない、それでいて知られるべき人財がごろごろといる。光を当てるのは、地方紙の役割なのだろう。
(R)
