県教育委員会の熊野古道の再調査の報告に、岩屋堂、八鬼山荒神堂、ヤマネ道の名が上がった。「全て世界遺産登録されると決まったわけではないが、世界遺産登録されている資産と比べてもなんら遜色(そんしょく)がない」という。
5年前に再建された八鬼山荒神堂は、歴史的経緯や文化的な価値から考えて、世界遺産に追加されるべき。ヤマネ道が指定されれば、三木峠や羽後峠と合わせて、輪内のまちと駅をつなぐ世界遺産が出来上がる。
特に、旧町内に近い岩屋堂が世界遺産に登録されれば、観光活用の選択肢が広がる。月例参拝とイタダキ市を合わせて、海津市の千代保稲荷神社、おちょぼさんのような観光地づくりは目指せないものか、と思う。
海上安全と大漁満足を祈る八幡神社、尾鷲甘夏の畑、海と山の景観と港のにぎわいに世界遺産のブランドを上乗せした企画はつくれないか。おちょぼさんは串カツが有名だが、尾鷲には海の幸を生かした食のレパートリーが豊富で、マグロカツやおわせ棒という選択肢もある。
(R)