最近ネットで「ガチ中華」という言葉をよく見るようになった。日本式の中華料理、中国料理ではなく、本場のというか、中国人が食べている自国の料理あるいは郷土の料理をいうらしい。
昨年、台湾出身で尾鷲市の地域おこし協力隊の李さんが、九鬼コミュニティーセンターで料理教室の講師をした。一昨年12月末の数字だが、尾鷲市の外国人住民で最も多いのは中国人、次いでベトナム人となっている。紀北町はフィリピン人が多く、ベトナム人とインドネシア人がほぼ同じ人数いる。
食や衣類には独自性がよくあらわれる。言葉を知ることだけでなく、食を通じた文化交流も面白いのではないか。
尾鷲観光物産協会が、ぷらっつナカセンで「ワンデーシェフの店」を始めた。材料をそろえたり、仕事の休日を割いてもらうなどハードルはあるにせよ、このような場で、それぞれの国の料理を提供する機会があれば、関心が高まるのではないか。来客が多ければ、料理教室など展開を広げることもできるかもしれない。
(M)