13日夜、日向灘を震源とする地震があった。当初、マグニチュード6.9と速報していたが、分析によりマグニチュード6.6に修正。より正確に地震の規模を示すモーメントマグニチュードは6.7だった。
南海トラフ地震臨時情報は、想定震源域で当初のマグニチュードが6.8以上の時に、発表するかしないかの評価検討会が開かれる。モーメントマグニチュードが7.0以上だと「注意」や「警戒」の情報が発表される。今回の地震は、ぎりぎり情報が出ない事例だったと言える。
夏は一時的な米不足を引き起こしたほか、旧盆期に重なり観光業などに大きな影響が出た。政府は「発表の在り方を検討する」などとしていたが、方向性が定まらない中で今回の地震が起こった。
「巨大地震警戒」が発表された時の対応も詰められていない。避難困難者は1週間程度、津波の懸念のない場所に避難するのが望ましいが、受け皿がある人は多くない。経年により地震発生確率が徐々に上がるのならば、早く具体的な対策を考えないといけない。
(M)