英語を母国語としない116の国・地域の2024年英語能力指数世界ランキングが発表され、日本は過去最低の92位に転落した。韓国、ベトナム、中国より下位になり、「英語力の低下に歯止めがかからない」と報じている。
1位はオランダ。地続きの欧州だから、複数の言語を使うのが半ば当たり前のような気もする。日常的に英語が使われ、英語のテレビも吹き替えなしで放送し、幼少期から自然に英語に触れている。
尾鷲市では賀田小と輪内中が小中9か年の英語カリキュラムを導入し、独自の補助教材を使って学習を高めている。これから時を重ねれば、児童生徒の英語への抵抗感も消えていくだろう。
だが、そもそも日本は受験のための英語教育。大学合格がゴールで、大半が英語から離れる。英語が話せなくて生活に困る人はいない。これでは英語力にも限界があるだろう。英語を話せれば「世界が変わる」といった可能性の広がりを実感できる。そのためのスキルを身につける主体性を一緒に育まないといけない。
(N)