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不連続線「重い闇バイト」

 強盗事件に関連するニュースを聞かない日はない。山口県光市では、強盗予備容疑で高校生2人と中学生が逮捕された。凶悪な犯罪に〝闇バイト〟の言葉が軽すぎる。実行犯は言語道断だが、住民を恐怖に陥れ犯罪者を生み出し続ける主導者は邪悪という言葉さえ生易しい。
 
 高齢者の一軒家が狙われやすいのであれば、本紙地域としても対岸の火事ではない。事前に不審な訪問業者がいたという情報もあり、地域全体で警戒すべき。5月に尾鷲市や紀北町で侵入盗や車上狙いが続発したことが思い返される。
 
 逮捕される実行犯の顔を見て、供述を聞いて、人の善悪について考えてしまう。性善説と性悪説は儒教の議論で生み出され、ともに教育の重要性に帰結するが、発展したはずの現代でも罪悪は絶えない。
 
 闇バイトの強盗傷害事件の裁判の記事で、「逮捕されるまで相談できる相手はいなかった」という被告の言葉が印象に残っている。孤立しにくい社会にすることが、道を踏み外す人を減らし、不幸を少なくすることにつながる。
 
(R)

      不連続線

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