昨年からの高温が継続している。昨年は10月が平年並み。欠測期間があった9月を除き、その他の10か月は平年を上回った。今年は7月から9月にかけて平年より2度以上高く、9月は2.7度も高かった。10月上旬の平均気温は23.1度。平年より2.5度高くなった。
2015年のパリ協定では、産業革命前と比較して世界の平均気温上昇を2度未満とし、1.5度未満を目指すとされた。先だって行われた「みんなの森」の活動報告会で、ローカルコープの林篤志理事長は「今年1月に1.5度を超えた」と報告。「(環境が)もとに戻らない水準」と危機感を募らせた。
夏場は「命に関わる高温」という言葉をよく聞いた。暑いとエアコンを使う時間が長くなる。必然的にエネルギーを使うが、それがさらに気温を引き上げる悪循環に陥っている。
カーボンクレジットの仕組みは、地方にとって目玉になる仕組みだが、制度ができたといっても二酸化炭素の吸収量が増えるわけではない。収入をいかに次の環境保全に役立てられるかが問われる。
(M)