紀北町と姉妹友好都市の大阪府四條畷市の東修平市長が12月の次期市長選に出馬しない意向を示し、求人サイトで自身の後継者を〝公募〟すると発表した。
この東市長は当時全国最年少の28歳で当選し、現在2期目の35歳。元々求人サイトで副市長や職員を公募し、次期市長選から電子投票を実施するための条例も制定している。
大手人材サービス会社と記者会見に臨んでおり、市の知名度向上のねらいもあると推測できる。書類選考と現市長によるオンライン面接の後、政治団体や市民らとの最終面接を行うという。
選挙で市民の審判を受けることになるが、住民の奉仕者を率いる首長を単なる就職と捉えるような取り組みには違和感を覚える。その一方で優秀な人材を市長としてヘッドハンティングするという捉え方もできる。
首長は大前提としてそのまちに深い愛着と誇りを持っていなければならず、地域活性化には優秀なリーダーが必要。民主主義を軽んじる愚策か、地方創生に叶う革命的な奇策か、その是非は自ずと結果が出る。
(R)