今年の七夕で織姫と彦星は会えたのだろう。雨とコロナに泣かされてきたきほく七夕物語が7年ぶりに行われた。LEDライトで照らされた夜の石畳はテストの写真で見ていたが、天の川となった馬越峠のすばらしさは想像を超えていた。まちと隔絶された闇の中、煌々と輝く光の川は幻想的で、映画やアニメの世界、という感じもする。
世界遺産を占有することになり現実問題としては難しいが、このライトアップされた馬越峠の観光資源としての活用を考えてみたくなる。例えばヘリコプターをチャーターするような海外富裕層向けであれば、相当値を釣り上げても需要はあるのではないか。短時間、少人数による完全予約制の数十メートルのナイトウオークとし、ほぼマンツーマンでガイドをつけて安全を確保した上で、カメラマンやドローンも用意して付加価値をつける。
夜の美しい馬越峠の画像と動画が撮影できたのも大きい。これからの馬越峠の紹介に付け加えるだけでも目を引き、ほかの峠との差別化が図れる。
(R)