新紙幣が流通を始めてから1週間が経過した。私はまだ実物を目にしていないが、市内でも少しずつ出回っているらしい。ある小売店主にスーパーでばったり合って、「もう見た?」と聞くと、「お客が旧紙幣と交換してくれた。キラキラやった」と笑っていた。慌てなくても、そのうち次第に切り替わるが、新しい紙幣を早く見たい、という気持ちもある。
新紙幣の発行は20年ぶり。「キラキラ」は偽造防止のホログラムの影響だろう。見方によって顔の向きが変わる、偽札か本物か、見分けやすい区別のポイントで、知っておいて損はない。
3日の流通開始前から懸念されていた、新紙幣への切り替えに便乗した詐欺がすでに発生しているという。典型的なものは「古いお札が使えなくなる」「カードが対応しなくなる」というもの。また、本物の新紙幣を見慣れていないことから「偽札だ」といって〝回収〟していく手口も考えられる。新紙幣を受け取ったら、一度はしっかり見て、ポイントを学んでおくのがいいだろう。
(M)