少し前にはやった「脱ハンコ」という言葉を久しぶりに〝体感〟する出来事があった。先日行われた紀北町海山地区の自主防災会連絡協議会。補助金や訓練計画などの書類提出について、現在は役場に、記入済みの書類を提出する必要があるが、記入漏れや誤記入があった時に持ち帰って書き直し、また役場に持っていかなければならない。それで「オンラインで提出できないか」との質問があり、事務局(役場)は「印鑑を押さなければならない部分があるので」と回答した。
台紙のデータをメールで送信し、記入後事務局に送ってもらう方法でやりとりし、最後にプリントして印鑑を押し、窓口に提出する、という方法なら大丈夫とのこと。何度も窓口に行く手間は省けるが、最後の部分の課題克服に期待をしたいところ。
書類の中には、口座情報などを記入する必要のあるものもある。これらの「脱ハンコ」は難しいが紀北町はデジタル活用に力を入れているのだから、来年以降に向けて、ぜひオンライン提出できる書類を増やしてほしい。
(M)