防災気象情報が分かりにくい、と話題になっているらしい。気象庁は、受け手の立場に立ったシンプルで分かりやすい防災気象情報について検討する「防災気象情報に関する検討会」を開いており、先だって第8回会議が開かれた。大手メディアの報道によると、「5段階の警戒レベル」に相当する情報に関して名称の大幅な見直しに向けた議論が行われたとのこと。
例えば「線状降水帯」のように、おそらく以前は専門家だけに知られていた用語が、普通にテレビやラジオの気象情報で使われるようになっている。コンピューターの演算が速くなり、早くより適切な予報を発表できるようになるなど、予報技術も向上。防災気象情報も高度化している。
「分かりにくい」「認知度が低い」という話もあるが、頻繁に情報が追加されたり名称が変わったりすれば、覚えるのが大変。状況に合った対応が必要なのは理解するものの、きちんと整理した上で、小中学校でしっかり教える。10年、20年のスパンで定着させることが必要だろう。
(M)