国の本年度予算の成立に伴い、国土交通省がいわゆる「個所付け」を公表した。東紀州地域で金額が大きいのはやはり紀伊半島一周高速道路整備に関するものとなっている。
熊野尾鷲道路の南側に続く熊野道路には43億円余り、その先は紀宝熊野道路が9億円余り、今秋の開通が予定されている新宮紀宝道路には三重県側で約26億5000万円の予算が付いている。
熊野道路は今年2月に2つのトンネルの起工式が行われている。現状の国道42号は、鬼ヶ城トンネル1本しか南北をつなぐルートがなく、ここ数年、トンネルの前後で崩落が起こり片側交互通行になることもあった。早期の開通が期待される。
尾鷲市関係では、国市浜公園整備に関する「観光・スポーツによる集客交流の推進と親子3世代が憩う総合公園整備事業」に1億6283万円の補助が認められた。これから更地に球場ができ上ってくる。道路整備でいろいろな場所が〝近く〟なった。球場の利活用も含め、いかに観光や産業に結びつけるかが重要だ。
(M)