国立社会保障・人口問題研究所が2050年までの地域別将来推計人口を公表。これによると26年後には、尾鷲市7125人、紀北町6336人、熊野市8360人、御浜町4690人、紀宝町5713人、東紀州5市町で3万2224人になる。
尾鷲市の減少率は56.2%と県内の14市の中で最も高いが、紀北町は56.6%とそれを上回る。熊野市南郡は40%台で紀北地区よりかは若干緩やかで、5年ごとにみると、再来年には尾鷲1万4351人、熊野1万4592人と尾鷲と熊野が逆転する。
日本全体でも人口が17%減り、東京以外での46道府県で人口減少。東京の一極集中が加速するという。市町村の4分の1以上で5000人未満となり、多くの自治体で社会的基盤の維持が困難になる、と指摘している。
具体的な数字になると厳しさを感じるが、地方としては周知の事実。人口減少対策と生活基盤の存続は全体的に考えていかなければならない課題ではあるが、当事者はふるさと納税、移住推進、観光誘客などに知恵を絞るのみである。
(R)