尾鷲市立中央公民館で、「核兵器のない平和な未来へ」をテーマにした原爆パネル展が開かれている。今月30日までなので、期間中、一度は見て、悲惨さを再認識してもらいたい。
原水爆禁止国民平和大行進が行われている。日程の関係で東紀州では〝行進〟は行わず、関係者が各市町を訪れたり、いくつかの場所で辻立ちしたりした。
参加者によると、県内29市町で非核平和都市宣言などが行われているが「取り組みには温度差がある」「多くの自治体は不熱心」という。たしかに、原爆展と、被爆当日のサイレン吹鳴以外の取り組みは皆無といっていい。
核兵器禁止条約の第1回締約国会議がウイーンで開かれている。日本はオブザーバーとしての参加も見送った。日本同様に核の傘に入っているドイツは参加している。せっかく存在感を示すよい機会なのにと考える。
核保有国は廃絶に後ろ向き。ロシアのウクライナ侵攻のせいで、抑止力としての重要性が高まってしまったのは残念だ。
来年のG7サミットは広島で行われる。一足飛びに「核兵器廃絶」に向かうのは困難だろうが、少なくとも定期的な削減に国際社会が向かうことを期待する。
(M)