今年から導入された銚子川の一部駐車場の有料化期間が終了した。コロナ禍に加えてお盆時期の長雨の影響もあり、例年と単純に比較しにくいが、期間中の各エリアの遊泳客の減少幅の差を見ると、上流部から下流部へと遊泳客を誘導するねらいについては一定の効果があったのではないか。
どうしてもマナーの悪い利用者が目につくが、懸案事項の路上駐車はデータ上では減少している。年々対策を改良しながら、引き続き啓発やパトロールを行っていくことが重要。
有料駐車場を利用した遊泳客を取材する機会が何度かあり、「自然環境保護に使ってもらえるのならいい」「これだけきれいな川なのだから、1000円は安い」など好意的な声も聞いた。今年の収支は参考にしにくいが、駐車場の値段設定や範囲は検討の余地がある。環境保護への取り組みとPRも重要になってくるし、コロナ終息後はイベントや物産販売などビジネスに結び付けるアイデアも必要だ。
知名度が高い銚子川は観光の柱としての期待も高く、それ故に課題も多い。この素晴らしい資源をどのように保護しながら活用していくか、町長選挙を控える中、活発に議論されることを望む。
(R)