南海トラフ巨大地震による尾鷲市内の津波浸水想定区域を回避する熊野尾鷲道路II期が開通。災害時の広域支援ルートが確保され、道路の安全性や信頼性がさらに高まった。
東日本大震災以降、それまでの東南海地震から、理論上最大値の南海トラフ巨大地震の想定に基づいて防災対策が進められ、道路整備や橋の耐震補強をはじめ、緊急車両などの通行のために救援ルートを確保する道路啓開のための基地の整備など、ハード面でも着々と対策が進んできた。
防災対策で重要なのが自分や家族の安全を守るために一人一人が自ら取り組む「自助」、地域や身近な人が助け合って取り組む「共助」、国や地方公共団体などが取り組む「公助」があるが、災害発生時に自分が無事であることが最も重要になる。
自分が無事であるためには、自宅の安全対策とともに、家の外で災害に遭遇したときの身の安全の守り方を知っておくことが必要。防災対策には「十分」や「絶対大丈夫」はない。いま一度、ハザードマップなどを確認し、周りにどのような災害の危険があるのかを考え、被害をできるだけ少なくするために必要な対策を行うことが大切になる。
(J)