• 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

不連続線「古典籍の企画展」

 尾鷲市中央公民館の1階にある郷土資料室で、古典籍に関する企画展が行われている。市が所蔵する600点以上の中から、学芸員の脇田大輔さんが興味深いと思われる約50点を紹介・解説している。

 和綴じの本の現物を見る機会はめったにない。博物館などの展示品か大学の研究室にあるものか、という印象。本の内容だけを知りたいなら、書店に行けば多くの古典の活字本があるし、ネットで検索すれば高解像度で撮影したデータも出てくる。

 何かで読んだが、墨は丈夫で長持ちするらしい。数百年たっても字が消えずに残っているのは何よりの証拠。一方で、尾鷲では度重なる地震・津波で本という物自体が逸失してしまっている。貴重な記録が残っていないのは残念なこと。

 展示されているものは、徒然草や枕草子などおなじみの文学作品や、津市出身の谷川士清(ことすが)が編さんした国語辞書・和訓栞(わくのしおり)といった地域に関係したもの、葛飾北斎が挿絵を描いている本など多彩。それほど大がかりな展示ではないものの、担当者の熱意が感じられる。5月30日まで行われているので、中央公民館に行った時にのぞいてみてはどうか。

(M)

      不連続線

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ