多気町に開業する大型リゾート施設「VISON」を拠点とした伊勢湾熊野灘スーパーシティ構想。尾鷲市や紀北町を含めた9市町と22企業が参画している。
スーパーシティ構想はICT技術を活用した都市を目指すもので、特別区域として、来年度予算による先端的サービスの構築とインフラ整備の集中投資があるという。
伊勢湾熊野灘の構想も元はセントレアがある常滑市から、志摩市、那智勝浦町までの自治体が参画する壮大な構想だった。今は多気町の近隣を除けば常滑市、大紀町、紀北町、尾鷲市、紀宝町と、スケールダウンした感は否めない。
複数の自治体による協働事業が同床異夢となるのは世の常で、尾鷲市はSEAモデル、紀北町はICT技術の活用への参考を念頭に参画している。
ちょうど東紀州5市町で広域ごみ処理施設が議論されている。ごみ処理は日常生活だけでなく、環境や防災に密接に関わってくる。場所や規模は議論の余地があるとして、施設の必要性は納得できる。安直な発想だが、広域ごみ処理施設の議論を土台にして、地域創生、環境、防災を基調としたスーパーシティ構想を5市町で検討できないか。
(R)