報道によると、ヨーロッパ刑事警察機構は1月27日、国際的な合同捜査の結果、世界で最も危険なコンピューターウイルスといわれていた「エモテット」を拡散させるネットワークの情報基盤に侵入して制圧し、内部から停止させたと発表した。
おととしから本格的な流行が始まったウイルスで、受信したメールの添付ファイルを開くことなどで感染。連絡先やメール内容が盗み取られ、その連絡先に攻撃メールが送信されて感染が拡大するほか、感染した端末に別のウイルスをダウンロードするという。
ネットワークの情報基盤自体を制圧したことで、エモテットによるサイバー犯罪は収束に向かうとみられているが、巧妙な手口でメールを利用する新たなウイルスが今後も現れるおそれがあるという。
OSやアプリケーション、セキュリティソフトを常に最新の状態にすることはもちろんだが、セキュリティソフトの防御をくぐり抜けるパスワード付きファイルの型も出ている。身に覚えのないメールの添付ファイルや本文中のリンクをクリックしない。送信したメールへの返信に見えても不自然な点があればファイルは開かない…今後も注意が必要である。
(J)