今年を振り返るに、とにかく新型コロナウイルス感染症に振り回された一年だった。本紙地域でも経済的、精神的にダメージを受けたが、前向きな見方をすれば、地方に目が向くきっかけになったのではないか。
全国的な風潮が変わりかけているとして、受け止めるべき地方はどうか。尾鷲市でいえば、年々競争が激化する中で、ふるさと納税を毎年伸ばしていることは評価すべきだろう。九鬼のオハイは朝のニュース番組で紹介されたが、番組関係者が市のホームページを見たことがきっかけだという。
今後の課題としてICTを活用したまちづくりにも取り組むべき。紀北町はオンラインで一次産業をPRする取り組みを始めており、早速第2弾が企画されている。行政手続きでは、マイナンバーカードの活用に力を入れており、コンビニで証明書を取得できる。休日や出張所での申請受け付けの効果もあり、5年ほど前は県内28位だった交付率が、今ではベスト5に入るほどになった。
やれば全て結果につながる、という訳にもいかないが、結果があるところには意志があるということ。しばらくコロナの影響は続くが、今後も熱意を持った取り組みを期待したい。
(R)