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不連続線「高齢者の見守り」

 11日から全国地域安全運動が始まる。尾鷲署では「特殊詐欺被害防止」が重点の一つに挙げ、金融機関での啓発物品の配布や動画上映、コンビニでの注意喚起など、積極的に被害防止に向けた活動を展開する。

 8月末現在の特殊詐欺の発生状況は、県内で87件、被害額は約2億4270万円。前年に比べ件数にして29件、被害額で約1億4550万円の増。管内では3件発生し、被害額は約165万円。昨年は年間1件で、被害額は約100万円。2件、約65万円の増となっている。

 国民生活センターによると、昨年度、全国の消費生活センターに寄せられた60歳以上の相談件数を年代別で見ると、60代や70代は減少しているが、80歳以上は過去10年で最も多くなっている。

 昨年度は架空請求の相談件数は減少しているとのことだが、今後も新たな手口が出てくる可能性がある。身に覚えのない請求をされてもあわてて相手に連絡をしたりお金を支払ったりしない、不安に思った場合は家族や警察、消費生活センターに相談するなど本人の心構えが一番だが、特に高齢者のトラブルや被害を防ぐためには、よく知る地域の人による見守りも大切になってくる。

(J)

      不連続線

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