9月ももう終わり。行政の年度では上半期が終了。先だって、来年の干支(えと)の絵馬についての記事が載った。これから年末に向けて、日々が過ぎるスピードが加速するように感じられる。
尾鷲市の加藤市長が、9月末までに、と約束したものが2つある。一つは、おわせSEA(シー)モデル構想に関しS、E、Aの核になる施設について。グランピングや釣り桟橋の話はどうなったのか。もう一つは、ごみ処理施設。ある住民は、市営野球場の移転も込みで、「早く結論を出さないと、他の市町に逃げられる」と話す。
ごみ処理施設の位置が決まらないと、SEAモデルのゾーニングを確定できない。水道水源の上流部に造った場合の廃気や廃水、野球場の移転費用など、市民の理解を得なければならない事項は多い。
認定こども園の設置の話は、コロナ禍で少なくとも1年の先送りとなった。予定していた業務が、計画通りに進められていない事情は重々承知しているが、この2つの事業は、計画策定延期の影響がこども園以上に大きい。ごみ処理施設に関しては、ほかの4市町も待ったなしの状況。早急に方針を示し、議論をしていくべきだろう。
(M)