ワーケーションという言葉がある。ワーク(仕事)とバケーション(休暇)をくっつけたもので、休暇を取りつつ仕事をするというような、新しい働き方を示す言葉。例えば、いわゆるリゾート地に1週間滞在し、そこで2日テレワークし、残り5日休暇を取るということもありうる。もちろん、勤務の2日間も仕事が終わればバカンス気分を味わえる。
コロナの影響でテレワークの導入が進み、そのような勤務もありうると実感した人は多いのではないか。裏返せば、ネットがつながればいつでも、どこでも仕事ができる、ということでもある。
県は、子どもの自然体験の機会を増やすため、計画をつくったり実際に誘客したりする取り組みに補助金を出す。子どもが楽しんでいる間、「大人が自然豊かな場所で、テレワークが実施できる環境の整備を促進する」のも目的で、施設に通信回線を整備する費用なども補助の対象。
中心部から遠いことが、この地域の課題の根本だが、ここにきて不利が解消されつつある。遠隔でこなせる一部の仕事だけの話だが、活性化の呼び水になる可能性がある。東紀州から魅力ある提案が出てくることに期待している。
(M)