尾鷲市・北牟婁郡中学校夏季体育大会は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて中止となった。なんとか延期で対応できなかったか、とも思うが、本年度の学校の予定は相当厳しいものがある。元々タイトなスケジュールの中での計画で、今回の判断は止むを得ないものだったと理解している。
学生の本分は勉強ではあるが、部活動から学ぶことも多い。大掛かりなことは難しいにしても、引退試合や発表の場が設定できれば、子どもたちの健やかな成長に寄与するとも思う。
区切りになることとして、成人式に影響が出ることを心配している。イベントは中止になっても「また来年もある」と割り切れる部分もあるが、成人式はそういう訳にもいかない。コロナ禍の中、盆の帰省の自粛についてさまざま意見があるが、今後の感染状況がどうなっていくかは見通しがつかない。出身地で旧交を温めるイベントを棒に振るのは、新成人だけでなく、地元にとっても不利益が大きい。
尾鷲市と紀北町は例年、1月に実施している。そのために準備を進めていくことは重要だが、状況次第では開催時期を大幅にずらすことも検討しておく必要がある。
(R)