夏の風物詩といえば花火。当地方でも普段なら7月下旬の燈籠祭、8月の港まつり、熊野大花火大会と続く。このほかにも地区には小さいながらも花火があり、地域住民や帰省者も楽しみにしているが、新型コロナウイルス感染症の影響で、軒並み中止となっている。
そんな中、量販店で販売されている家庭用の花火の売れ行きが好調で、昨年より3割増えているところも。「子どもに花火を見せたい」という親子から人気とか。
家庭用の花火といえば、子どものころに両親にやってもらったし、中学や高校の時には仲間と砂浜で、子どもが小さいころに庭先でよくやった。大きな花火が怖くて泣きだす赤ん坊でも、手持ち花火なら笑顔満面。花火の光に浮かび上がる笑顔は印象的で今も目に浮かぶ。
全米安全協議会は「手指消毒液の60~70%が可燃性のアルコール」と指摘、引火のおそれがあるとして、花火と消毒液の危険性を警告。花火の際は石けんによる手洗いを推奨している。
マスクの着用と同様、消毒や除菌は当たり前となり、感染防止にはとても大切だが、楽しむための花火が事故につながっては元も子もない。十分気をつけて楽しい夏の思い出づくりを。
(J)