「陽性者との接触は確認されませんでした」。厚生労働省が6月19日にリリースした新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」。仕事柄東紀州を出ることはなく、明らかに地域外の人と接触したのは海開きで取材した名古屋市の家族連れだけで、当然の結果だろう。
ある会社の調査によると、都道府県別インストールランキング1位は岩手県の19.2%。岩手県といえばいまだに陽性患者が確認されていない唯一の県で、「引き続き〝感染者ゼロ〟を目指す県民一人一人の意識の高さが表れているといえそうだ」と分析している。
三重県は14%で、東京、徳島、長野と並んで5位タイ。同じ経済圏に属する愛知は14位の10%、岐阜は9位の12%、愛知に次いで三重県への来訪者が多い大阪は2位の18%。
14日午後5時現在のダウンロード数は約695万件で、総人口に占める割合は5.6%。人口の6割近くに普及できれば大きな効果が期待できるとされるこのアプリ。2018年の個人のスマホの保有率は64.7%。6割はかなり厳しい数字だが、感染防止対策の一つにはなる。不具合や使い勝手など問題はあるが、少しでも普及することを期待したい。
(J)