警察官が泥棒をしたり、飲酒運転をしたりすると、厳しく批判される。「泥棒をするな」という立場だから。直接取り締まりに関わらないが、公務員一般も犯罪行為や不正には厳しい目が向けられる。
前法務大臣夫妻が、公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された。夫婦そろって国会議員が逮捕されるのは「憲政史上初」らしい。2人は買収容疑を否定している。堂々と「やっていない」と説明責任を果たせばいい。もちろん、資金の出所、使い道を明らかにして。また、少し前には、賭博疑惑で元法務事務次官の検察幹部が辞職している。他国から「日本は大丈夫か」と思われても仕方ない。
市議会や町議会でも、一般質問や予算審議で、不正や疑惑が追及されることがある。不透明な事業選定、財政の流れなどが問題視される。疑惑を持たれない透明性またはきちんと外部に説明できる業務執行が求められる。尾鷲市と紀北町では今のところそのような話は聞かないが、コロナ対策では多額を速やかに動かす必要がある。執行前のチェックが甘くなる可能性は否定できない。「魔が差す」ことがないように、クリーンな政治を続けてもらいたい。
(M)