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社説「トップの資質、議会の責任とは」

 御浜町の新年度当初予算案が町議会3月定例会で否決された。極めて異例で、町議会は町長不信任ともとれる重い議決を下した。志原地区への津波避難タワー整備に関して、場所が決まっていないにもかかわらず土地取得費1000万円が計上されたことに一部議員が「議会軽視だ」と反発。賛否それぞれの立場で討論があり拮抗したが、採決の結果、賛成4人、反対5人だった。修正した当初予算案を審議する臨時議会は30日(月)に予定されている。

 当局が当初予算案を細部にわたって全て事前に説明することは難しいが、少なくとも今回のような重要案件は定例会前の全員協議会等で議員に説明すべきではないか。それをなくして提案したことで、「説明を避けたい何か不都合なことでもあるのか」と勘繰られても仕方のない状況を生み出した。
 
 また、今定例会の一般質問で、一部議員の質問に対する大畑覚町長の答弁があまりに不誠実だった。何を聞かれても「議員説明会で説明した通り」と返すばかりで、傍聴席からも「なぜきちんと答弁しない」の声が漏(も)れていた。議運委員長から「誠実に答弁するように」との申し入れが行われる顛末だ。さらに大畑町長は、答弁の中で「各課からの予算要望を精査したうえ提案したもので、町長が全て決めているわけではない」と発言したが、これは職員への責任転嫁ともとれるトップとしての資質を疑うものだった。当たり前のことだが、予算を提案し執行する最終的な責任は首長にある。今回の件は猛省すべき案件だ。
 
 一方で、当局が正しく税金を使うかどうかをチェックするのは議員の最も大きな仕事の一つ。今回の御浜町議会では、反対議員から「白紙委任」することへの危惧、悪しき前例を作らないという決意、町民からの大切な税金を守るという使命が見てとれた。当局提案を何でも承認していれば、追認機関でしかない。
 
 3月は各自治体で新年度当初予算案の審議が行われたが、各議員は予算書を熟読し、疑問点や不明点は確認したうえで、賛否の判断をしただろうか。一般質問では、的を得ない質問をする議員や、市民生活とかけ離れた質問をする議員も見られた。日々勉強し、豊富な知識で臨んでこそ、是々非々の議論ができる。行政運営は税金によって行われ、議員もその税金で給料を得ている。チェック機関として議会を機能させるため、今後も議員一人一人が一層の自覚と責任をもって審議に臨むことを期待したい。
 

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