「長持(ながもち)に 春ぞくれ行く 更衣(ころもがえ)」。井原西鶴が詠んだ一句で、着物を衣替えでしまえば、春までもがまるで長持(衣服を入れる木箱)の中に暮れていくようだ、という心情を見事に描写している。わかりにくいが季語は「更衣」。「春」...
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