古代中国で生まれた十二支は、日本だけではなく韓国、モンゴル、ベトナム、タイなどにも伝わっているが、国によって動物が少し違う。たとえば中国では、イノシシはブタ。タイやベトナムでは、ウサギの代わりに猫が選ばれている。
日本の十二支の動物は、神様の呼びかけによる競争がきっかけで選ばれたとの伝説がある。ネズミが猫に嘘の日にちを教えたため、猫は競争に参加できず、十二支に入れなかった。それ以来、猫はネズミを恨み、追いかけまわすというようになったという。
十二支は子(ネズミ)から始まる。どうしてか?神様は「元日の朝、私のところへ出掛けてきなさい。最初に到着したものから12番目のものまでを、1年交代でその年の大将にしてあげよう」と約束。足の遅いウシが誰よりも早く夜明け前に出発。牛小屋の天井でこれを見ていたネズミが、ウシの背中に飛び乗り、門が開いたとたん、ウシの背中からネズミが飛び降り、ネズミが1番となった。
子年は、新しい物事や運気のサイクルの始まる年。ネズミは繁栄の象徴でもある。最高の1年にしよう。
【茂】