人当たりは良いが、人に頼ることが苦手。何事も誰にも相談せず自分で解決する。だから一度決めたことは曲げないし後悔もしない。こんな性格の私である。
振り返ると、受験や就職、結婚、出産など、人生の節目と呼べる時にでも、家族や友人らに相談することはほとんどなかった。特につらいことは1人で抱え込んで、表面上は明るく振る舞っていても、心はガサガサ、冬の日本海のような荒れ模様だったことも多くある。
歳を取ったからか、最近はそんなどん底の中にあっても、誰かに支えられていると感じる瞬間がある。それはこちらが勝手に心の拠り所にしている場合もあるし、黙って寄り添い、共感し、「つらかったね」と一緒に悲しんでくれる人もいる。普段はあまり泣かないのだが、その一言に触れただけで、人目もはばからず号泣してしまう。
寒さもようやくやわらぎ、日中は汗ばむほどの陽気も増えてきた。喉が乾き、友がくれた冷たいハチミツゆずジュースを一気に飲み干す。優しい甘さが心に染み渡る。その気遣いにまた、涙がにじんだ。春はもうすぐそこ。
【織】
