母の日が終わった。特に何事もなく。毎年のことなのでまったく期待していなかったが、SNSに並ぶ「ありがとう」のメッセージや花束、ケーキなどの写真を見ると、若干悲しくもなる。
自分が子どものころ、母の日の定番プレゼントといえば、「肩たたき券」だった。白い紙に「かたたたきけん」と書き、5枚ぐらい綴にして、折り紙のカーネーションなどを添えて手渡していた。毎年同じような内容で、幼心に「こんなんでいいのかな」と申し訳なく思っていた記憶がある。
しかし今になって分かる。「肩たたき券」が最高に価値のあるプレゼントであると。お菓子や花は自分で買えるが、肩たたきは誰かにしてもらわないと成立しない。マッサージにはなかなか行く機会がないため、肩こりのひどい時にぜひその券を使用したい。できれば1回10分ぐらいだと大変ありがたい。
子どもからのプレゼントは何でもうれしいものだが、お金を使わせてしまうからと遠慮せず、来年は「肩たたき券、受け付けています」とこちらから事前に要求しようと思う。
【織】
