年齢を算出する時、生年月日を入力すると自動的に計算してくれるウェブサイトがあり、よく使わせてもらっている。素早く正確な数字が出てくるので重宝しているのだが、問題が1つある。それは、西暦と和暦を選べる点である。
例えば同じ年の人であっても、「昭和50年」でも、「西暦1975年」でも調べられる。いや、これももちろん便利な機能なのだが、たまに西暦の設定にしたまま、和暦の年数を入れてしまうことがある。先日は「昭和39年」を誤って「西暦39年」と入れてしまい、年齢が「1985歳」と出てしまった。約2000歳って。木かよ。と、思わず心でつぶやいた。
2000年前といえば、弥生時代である。縄文文化が色あせ、大陸から入ってきた稲作文化が根付いた頃だろう。その時からずっと生きている人がいるとすれば、今の世の中をどのように見ているのだろうか。木にもし意識があるのなら、彼らは時代の変遷をずっと見つめてきたことになる。
…などという妄想をしている間に、早く設定を変えて計算し直せよと思ったそこのあなた。あなたに僕は言いたい。「はい」。
【稜】