災害時の避難所運営を想定したボードゲームにみんなで真剣に取り組んでいる。チームくまのがわの今年度初めての集まりを取材した。この日は約30人が参加し、4組に分かれ、それぞれ進行役(ゲームマスター)がリードしながら、さまざまな場面を思い浮かべ、積極的に意見交換。“やらされている感”などは全くなく、自分たちのまちで災害が起きた時にどうすればよいかを常に意識しているように感じた。
過疎高齢化の進む熊野川町で、住んでいる人同士が交流しながら元気なまちを目指そうと、平成30年8月に組織した。住民のほか、小・中学校、行政局、社会福祉協議会、包括支援センター、杉の郷、熊野川園の7団体にも参加を呼び掛けている。みんなが同じ立場で意見を言い合えるようにと会長はおいていない。“監督”として社協の職員がコーディネーターを務めているが、いつでも和気あいあい、笑顔が絶えないのが印象的なグループ。
小中学生との交流もさまざまな形で図っており、すっかり顔なじみな存在に。災害が起こってほしくはないが、有事の際、熊野川町の団結力があれば、大きな困難も乗り越えられるだろう。
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