先日、新宮市観光カレンダーフォトコンテストの表彰式があった。どれも甲乙つけがたい作品に、審査員も大いに悩んで選考したようだ。最優秀賞受賞者に話を聞くと、最高の1枚のために何度も現場に通い撮影を続けたという。苦労が報われ、喜んでいた。昨年からのコロナ禍でイベントや花火大会が中止となり、撮影の機会は減っているが、今年の作品を見ると風景中心に新宮市の魅力を伝えており、自分にも新たな発見があった。
入賞者の中には顔見知りが多い。花火大会の取材では隣同士で撮影することもある。適度なプレッシャーを感じているが、カメラの設定などを質問して教わることもあり、ありがたい存在。本気かどうかは分からないが、紙面に載った写真を褒められるとうれしい気分になる。
新聞にとって写真は最も大切な要素といって過言ではない。いくら素晴らしい記事を書いても、写真のインパクトが弱ければ読者をひきつけることはできない。入社当時から「写真があって、見出しがあって、その次の記事がある」と指導を受けてきた。これからも最高の1枚を撮影するための努力を惜しまずやっていく。
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