紀宝警察署協議会の会議を取材した。警察署協議会は、開かれた警察行政を進めるための取り組みの一環として、国が平成13年に全国の警察署に設置したもの。施策の中に住民の意見や提案を取り入れたものも見られるなど、今となっては住民と警察の架け橋としてなくてはならないものになっている。
管内概況説明の中で、刑法犯罪が減少しているとあった。警察や関係団体の防犯への取り組みが功を奏している。地域住民にとっては、件数が減少しているという数字だけでなく、いわゆる体感治安も大切。警察官やパトカーが警ら活動でまちなかを巡回している様子を見れば、安心感が生まれる。小規模な紀宝署はこうした地域活動を昔から大切にしている。
委員からも意見や質問が寄せられた。経費節減や交通の円滑化などを目的に、県警は必要性の低くなった信号機の撤去を進めているが、住民からすれば交通事故発生への懸念があり、慎重に進めてほしい課題。今回、撤去候補に挙がっていた管内交差点の信号機は、その役割や必要性がまだあるとして、見送ることに。質問した委員も安どの表情を浮かべているのが印象に残った。
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