文科相の優秀教職員表彰を受けた潮南中の指導教諭に、元々聞きたいことがあった。5年前のコロナ禍の折、紀北中の文化祭で映像劇が出色の出来で、『銀杏と青』のタイトルを未だに覚えていて、確かその時の担任がこの先生だった。
取材の際に聞いてみると、趣味の範囲で映像を編集することはあったそうで、「生徒に引っ張ってもらって良い作品になった。全て子どもたちのおかげ」と振り返っていた。
『銀杏と青』のテーマは性的少数者だったが、文学作品をみても、部落差別を書いた『橋のない川』、ハンセン病が悲劇を招いた『砂の器』、在日3世が主人公の『ある男』と、社会は多様な問題を内包していることが読み取れる。
人権教育の話になり、世界的な排外主義の兆候が気になる、とはなしたところ「時代によって課題やアプローチは変わっていくが、お互いの価値観の違いを認め合う、ということに返ってくる」。
差別を含めた社会問題は一筋縄ではいかないが、なるべく不条理や理不尽がない世界でなくてはならない。
(R)
