尾鷲市のプレミアム付き商品券は、販売率が７２.３６％だったという。プレミアム（上乗せ）分が３割であり、一定の経済効果が見込まれる。販売率も実際の住民の数で割れば、もう少しいい評価ができるだろう。

 

　累次にわたって発行されているが、商品券事業はコストが大きい。一つ一つの金額は小さいかもしれないが、担当職員の手間賃、委託料、コンピューターのシステム改修、商品券の印刷代など、発行金額が少なくなれば、相対的な経費率が上がってしまう。私は、どうせやるなら配布より販売型の方がいいとの立場だが、ふるさと納税の規制と同様、国の方でそろそろ手を考えた方がよいのでは。

 

　「行き過ぎた円安」という言葉を聞く。円安で儲けた大企業からの「トリクルダウン」が起こらないと分かった現在、円安がむしろコスト高になっているのではないか。ガソリンは補助により暫定税率を廃止したのと同水準に価格が落ち着く。物価の抑制効果も期待できる。１０円でも円高になると生活もだいぶちがうだろう。

 

（Ｍ）