過熱したポケモンカードから、子どもたちのトレンドはシール集めに。ぷっくりと立体的でツヤツヤした質感が特徴のシールが大ブームとなっている。
カードもそうだが、都市部では争奪戦が激しく、レアものは手に入りにくい。尾鷲に遊びに来た孫は普通に店に並んでいるのを見つけて驚くやら喜ぶやら。都会に比べてコレクターが少ないから、人気商品の競争率が低くなる。
だが、単に「田舎は手に入りやすくて良い」と喜んではいられない。喜ぶ子どもと裏腹に、若者の流出と少子高齢化という、日本全体が直視すべき構造的課題を突きつけられている。子どもがいなくなれば、やがて学校が消え、インフラが維持できなくなり、地域の文化や伝統も途絶えていく。
衆院選は物価高対策や消費税減税などが争点で、人口減少対策や産業育成などの地方創生は忘れ去られている。人口減に対して抜本的な議論を急がなければ、宝物を売る店さえ消えてしまう。地方の切実な思いに応えた国会審議も記憶になく、置き去り感をおぼえてならない。
(N)
