1年半ほど前、実家の父と母がそろって認知症、生活不活性の状態が現れた。父がほぼ一日を寝た状態な中、母はいろいろなことに不安をよぎらせる。
ホームヘルパーや訪問看護師が来てくれている時間帯はいいが、ホームヘルパーが帰ると、何かにつけ「心配だ」と私や親戚宅に電話があったり、近所の人を呼び出したりした。体調不良を訴えて訪問看護師が時間外に来てくれたこともある。
誰にも連絡がつかないと言って、119番通報をしたこともあるそう。消防からやんわりと注意の電話が私にかかってきたこともあった。夜間はさておき、「話し相手」という訪問介護サービスがあったら、と思った。福祉のニーズもさまざまということが当事者になってよく分かった。
超高齢化社会となり、住み慣れた地域で安心して暮らせることが重要になっている。介護・福祉人材がより充実する施策も必要だが、1時間いくらでいろいろな支援が介護保険でまかなえれば、もっと地元で暮らし続けられる人が増えるかもしれない。
(M)
