今年はサンマが豊漁らしい。全国ニュースによると、全国さんま棒受網漁業協同組合の情報として、8月に水揚げされたサンマは4987トンで、昨年同期比を2000トン以上、上回ったという。9月は1日~4日の速報値で4980トンと、8月の水揚げとほぼ同じ量となっている。しかも、脂がのって身も大きいらしい。
この仕事についたころ、サンマの水揚げは11月中頃の定番の取材だった。朝5時から6時ぐらいに連絡があり、急いで漁港へ車を走らせたもの。近年では記録的な不漁が続き、2019年の年末を最後に「サンマ水揚げ」の取材ができていない。この地域でも「久々の豊漁」と記事が書ければいいが、専門家によると、10月以降はサイズが小さくなり、かつ日本近海への来遊量は昨年並みになりそうという。
庶民の秋の味覚から希少食材になりつつあるサンマだが、商業レベルで養殖に成功したというニュースもあった。サンマ寿司が名産のこの地域でも養殖ができないか。将来に期待を持ちたい。
(M)
