1日夜、青森県東方沖で地震が発生したことに伴い、北海道や青森県の大平洋沿岸に津波警報が発表された。警報が発表されてから、高台へ避難する車が増えたという。
津波からの避難は、健康な人なら「徒歩が原則」。東日本大震災の時も、渋滞に巻き込まれた、という話があった。夏にカムチャツカ半島東方沖地震では尾鷲周辺も津波警報の対象となり、その時も車で避難した人が多かった。
車を使うと遠くまで避難できるほか、家に次ぐ大きな買い物の一つで無くなれば生活に差し障ること。また、いわゆるエコノミークラス症候群のリスクもあるが、冷暖房を完備したプライベートスペースが確保できることも車を使う大きな要因ではないか。
「避難は原則徒歩で」ということの周知を図りつつ、津波被害の場合の支援、収容避難所の充実(該当建物整備時の自治体への補助の拡大)などに取り組まなければならない。なお、地震発生後すぐ津波が来る場所の場合、渋滞リスクのある車避難は、危険度が増すことを理解する必要がある。
(M)
