地域外の学生による現地調査を取材する機会は結構ある。昨年紀北町の釣りコンなどを調べた学生の卒業論文を読む機会があった。
論文は未婚化・非婚化の要因の分析と、3地域の結婚支援事業を調査して考察したもの。「未婚化・非婚化の進行は日本が少子化が進む理由の一つとして、非常に深刻な核心的な問題」「まだ結婚できる経済力がない、と遅らせているうちに、気がつくと、もう結婚できる年齢ではない、という時期になって結婚を諦め、未婚者が非婚者へと変化していく」と手厳しい。
釣りコンは「多自然圏の中で、良い意味で古い結婚支援が行われていることに大きな意義がある。今後の婚活支援においては、自然を活用したイベントを積極的に取り入れるべき」と高評価。「都会では人間関係が希薄になりつつあるが、こうした人と人を繋げたいという思いは地方で息をしていて、自分もこうした思いを持って地域に関われる人間になりたい」とある。良いものは光り、志はつながるということだろう。
(R)
