医療ミステリーのヒット作『チーム・バチスタの栄光』の主人公は、初対面の相手に名前の由来を聞く、という流儀を持つ。ちなみに私は三国志の天才軍師が由来で、大ファンの父がどうしてもつけたかったらしく、姓名判断で「この名前は幸せになるが、親元を離れることになる」と占われたので、長男は断念して次男にあてがった、と聞いている。
物語では三国志や水滸伝に西遊記、どのまちでも見かける中華料理店と、中国との文化的な結びつきは強い。ラーメンや餃子がない食生活は考えられないし、うまいチャーハンが食べられない人生はさびしい。
高市総理による台湾有事を巡る発言に端を発し、中国との間で緊張感が高まっている。発言の是非を語る気はなく、中国が内政干渉として不快になるのも理解はできる。だが戦闘機のレーダー照射は論外として、観光客の渡航自粛要請やエンタメ規制など中国共産党政権の人権軽視の姿勢が露出している。
国家間に問題はあったとしても、文化や隣人への敬意は忘れないでいたい。
(R)
