中身は読んでいないが、堀江貴文氏(ホリエモン)が以前、『全ての教育は洗脳である』という本を出していた。今回、中国初の人工知能(AI)、「ディープシーク」のニュースに触れて、それを思い出した。
極端な例を出すと、日本では民主主義という政治体制や基本的人権が尊重されることが非常に重要と学ぶ。現在の日本国内だけを見て「教育は洗脳」と聞いてもピンとこないかもしれないが、権威主義といわれる国の教育や、教科書を黒塗りにした歴史を考えれば、なるほどと思うことも多いだろう。
国会でも問題になったが、ディープシークに「尖閣は日本の領土か」と質問すると「中国固有の領土」との回答が返ってくるとのこと。人工知能にそのように教育していることがうかがえる。どのような内容を学習させるかは製作者が決められる。
「ポジショントーク」という言葉がある。話し手の立場などに基づいた発言のことだが、人工知能を使う際にもそのような背景に気を付ける必要な場面があることは知っておいた方がいい。
(M)